「安保法制」はおかしいです。(8)
2015年8月24日11:38AM
ドイツでは学校でずっと先の大戦のドイツの過ちについて勉強し、二度と繰り返さないように政治に興味を持て、という教育を受けてきました。日本でボクは漫画家として活動していて、選挙権もないですが、震災の後の政治的状況に違和感を感じ、漫画のためにあるはずだったTwitterががらりと変わって政治についてつぶやかないでいられなくなりました。
今まで日本は素晴らしい憲法を持って戦争を放棄してきました。ドイツではそれを見習うべきだという政治家もいます。だが現政権が暴走し、それを強引に変えようとしています。
ドイツには中東の難民がたくさんきています。母が働く小学校には自分の国にいられなくなって逃げてきた家族の子どももいます。戦争で死ななくて済んだから今は笑顔でいられるけど、石油がある国で生まれただけで居場所を奪われたと考えると辛いです。でもメディアが「敵」と呼べば、その家族たちがドイツにきて直接、接する機会があるまで敵だと思っていた人もいたはずです。しかし敵は、つくらなければいません。
今まで日本は戦争の危険はないのに、わざわざ米国と参戦し人を殺し、かえってテロの的になるのは、武器産業等で儲かる人以外誰も得しません。万が一日本が今の憲法で攻撃されたとしても個別的自衛権があります。
今までの日本のように、武器を持たずに平和を支持する以外の方法は正しくないです。文化の狭間にいるボクが見る日本だけじゃなく、世界的な流れが少しこわいので世界中の人々の戦争に反対する力を信じたいです。
(ダビ・ナタナエル、8月7日号)