小林節氏と「制服向上委員会」の“コラボ”
2015年11月20日2:18PM
安保法制の国会審議の潮目を変えた憲法学者の一人、小林節・慶應義塾大学名誉教授と社会派女子アイドル「制服向上委員会」の“コラボ集会”が26日、東京都内で開かれた。名称は「戦争法NO! Yes Peace 世田谷のつどい」で、冒頭で「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」で注目された制服向上委員会が、自民党国会議員が文句をつけた替え歌(「諸悪の根源は自民党」と一刀両断)や「♪日本の憲法、平和の印」と訴える護憲ソングを歌った。その後、世田谷区民のリレートークを受けて小林氏が講演をした。
野党結集(選挙協力)による安倍政権打倒を呼びかける小林氏は現在、各地を講演行脚中。この日も「政策が違うのに野合する自公に学ぼう」と選挙区棲み分けを提唱、共産党アレルギーについては「『共産党に組織を乗っ取られる』という消極派への決め台詞は、『いま日本は安倍首相に乗っ取られている。安倍首相より共産党の方がいいだろう』」と訴えた。
集会終了後、小林氏は「前から評判を耳にして一度聞いてみたかったが、想像以上に良かった。普通のアイドルと違って嫌々歌わされている痛々しさが全くなかった」と絶賛、CDも購入。各メンバーに「良かった」と声をかけ握手もした。
世代を超えて安倍政権打倒の思いが広がることを物語る光景。制服向上委員会もSEALDsと同じ役割をしたといえる。
(横田一・ジャーナリスト、11月6日号)