リーフレットは現在計48万部発行。第３弾『イマドキの改憲のはなし』も絶賛販売中。（写真／弓削田理絵）

「安倍（晋三）首相の年頭会見で参院選の争点として『憲法改正』に言及するなど、参院選後の明文改憲が現実味を帯びる中、“お試し改憲” として導入を図ろうとしている緊急事態条項など、自民党が進めようとしている改憲とはどんなものなのか、多くの人に知ってほしい」

１月18日の記者会見で、「明日の自由を守る若手弁護士の会」（略称・あすわか）黒澤いつき共同代表は、リーフレット『とりあえず知っておきたいイマドキの改憲のはなし』の発売についてこう述べた。あすわかリーフレット第３弾となる今回のポイントは「緊急事態条項」。安倍政権は大規模災害を想定した「緊急事態条項」創設に着手する方針を固めた。

だが、その問題点や危険性については「長年、護憲運動に携わってきた方の中でも、（緊急事態条項について）初めて知ったという声もありました。まだまだ認知度が低い」と田中淳哉弁護士。映画『スター・ウォーズ』になぞらえて問題点を指摘した内山宙弁護士は、「災害対策やテロ対策に必要だからと言われれば納得してしまいがちだが、現行法で対応できるものも多い。むしろ、内閣が自分で緊急事態宣言でき、司法のチェックが及ばないのは、歯止めがなくて危険だ」とした。

昨年11月下旬のリーフレット販売開始からすでに２万8000部を配布。詳細・申込みは、URL http://www.asuno-jiyuu.com/

（弓削田理絵・編集部、１月22日号）