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伊方原発反対集会に700人――アンケートも過半数反対

2016年8月25日4:00PM

集会に駆け付けた鎌田慧氏。7月24日、愛媛県伊方町。(撮影/粟野仁雄)

集会に駆け付けた鎌田慧氏。7月24日、愛媛県伊方町。(撮影/粟野仁雄)

7月24日、「みんなで止めよう伊方原発」と銘打った全国集会があり、原発が見下ろせる愛媛県伊方町九町の「道の駅伊方きらら館」に約700人が集結した。

「八幡浜・原発から子供を守る女の会」の斉間淳子さんが「こんなに集まって下さった姿を近藤誠さん(『南海日日新聞』記者・15年没)たちに見せたかった」と挨拶。ルポライターの鎌田慧氏が「長い闘いの中では四国電力に騙されて土地を売ってしまい自殺した奥さんもいた。でも今、原発反対運動は勝利しつつあるんです」と強調した。「ストップ川内原発! 3・11鹿児島実行委員会」の野呂正和氏が「鹿児島県知事選では三反園(訓)さんを勝たせました」と報告、「よしっ」と声が上がった。

翌日、残った有志が原発ゲート前に集合した。参加者より多い警官が現れ、難癖をつけては中断させたが、福井県小浜市の中嶌哲演氏が「大阪など電力消費地の意識が問われている」などと訴えた。

愛媛県有機農産生協の秦左子さんは「三崎高校で予定された避難訓練は当日、天候が悪いからと中止しました」と指摘した。愛媛県は原発より半島先方向の住民の海上避難を検討したが、荒天時対応を問われると防護シェルター建設を言い出している。西予市のブルーベリー農家松井勝成氏は「この辺は地盤が弱い。大地震でトンネルが崩れたら絶対に逃げられない」と怒る。伊方町で泊まった民宿の女性は「稼働停止で同業はばたばた潰れていますが原発には反対です」と打ち明けた。

町民の多くは表立って反対を言わないが、「伊方原発50㎞圏内住民有志の会」の葉書アンケート結果のパーセントは熊本地震前にもかかわらず賛成26・6、反対53・2、どちらともいえない20・2だ。

(粟野仁雄・ジャーナリスト、8月5日号)

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