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国税庁・佐川氏罷免求め2万筆超の署名も集まる 「モリ・カケ」徹底追及緊急集会

2017年11月15日5:28PM

左から寺脇研さん、黒川敦彦さん、木村真さん、弁護士の大川一夫さん。(撮影/粟野仁雄)

与党大勝で「うやむや結末」が懸念される中、10月26日夜、「アベ政治に幕引きを! 『モリ・カケ問題』の責任を徹底追及!!」の緊急集会(森友学園問題を考える会主催)が大阪市中央区で開かれた。元文部官僚の寺脇研京都造形芸術大学教授は加計学園について「『記憶がない』と言っているが総理の秘書官が今治市の職員と会うようなレアケースを忘れるはずはない」「野党は萩生田文書を追及すべきだ」と強調。森友問題では「安倍夫人元秘書の女性は『あんな人(籠池夫妻)と付き合っているのはまずいのでは』と報告しなくてはいけなかった」などと話した。

山口4区で出馬した「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表は「安倍首相のお膝元で6687票以上入れてくれたことは意義があった。加計学園の建築図面を専門家に見てもらうと坪単価60万~70万円くらい。それを150万円かかると水増ししている。補助金詐欺です」と話す。

森友学園問題の火付け役、木村真豊中市議は「近畿財務局の幹部が『(国有地価格を)ゼロ円にする努力をします』と話す生々しい録音が暴露されたら解散になった。まさに「モリ・カケ」隠し。松井(一郎)大阪府知事は『忖度にはいい忖度と悪い忖度がある、大阪府職員も僕に忖度します』と言った。公務員は全体に奉仕するのではなくトップにだけ従えという姿勢です」と話した。

行政官が政治家にモノが言えなくなったことを憂う寺脇氏は「安倍首相は、自分は選挙で選ばれたから官僚は自分に従えという姿勢。しかし公務員は試験という形で国民から選ばれているが、選挙では能力とは全く関係なく選ばれる」と話し大きな拍手が起きた。

先立つ24日、「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」メンバーは財務省と国税庁を訪れ面談、国税庁の佐川宣寿氏の罷免を求める署名2万筆超を提出した。

(粟野仁雄・ジャーナリスト、11月3日号)

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