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「明日少女隊」が「フェミニズム」を語るピクニック 新『広辞苑』に「がっかり」の声

2018年2月1日11:03AM

岩波書店などが主催する「広辞苑大学」の第1回が開催中の東京・末広町、アーツ千代田3331の庭に集まった参加者ら。(撮影/宮本有紀)

『広辞苑』(岩波書店)の「フェミニスト」「フェミニズム」の定義改訂を求め、2017年5月から署名活動を行なってきたアーティストグループ「明日少女隊」は、「おでんを食べながらフェミニズムの定義について語るピクニック」を企画。18年1月14日、東京都内の会場に約15人が集い、1月12日刊行の第七版について話しあった。

同隊は「フェミニズム」の定義に「性差別からの解放と両性の平等とを目指す思想・運動」と「平等」が入ったことを「前進」としつつ「フェミニスト」については「誤用」と指摘していた「女に甘い男」が残り「とても残念」と失望。参加者も「フェミニストということが汚いラベルを貼られるよう。権力者やメディアは正しい情報を発信してほしい。フェミニストの定義はフェミニストにさせてほしい」(広川かすみさん、26歳)、「教員なので生徒に辞書で調べるよう指導するが、この内容だとフェミニズムもフェミニストも誤解される。僕が『女性に甘い男』と思われるのも困る。それに『両性の平等』の『両』はいらない」(36歳の男性)など批判がでたほか、性的少数者や「嫡出」の表記にも話が及び「当事者意識がない。この表記の先にどういう人がいるのかに思いが至っていない」(伊藤千紘さん、27歳)という意見もあった。

ピクニックを見て飛び入り参加した人たちも。近くの神社に合格祈願をしてきたという22歳の女性は「フェミニストってグーグルとかで調べると硬そうでちょっと怖いと思ったけど、いま見たらそうでもない。面白そう」と興味を持った様子。前出の伊藤千紘さんは「何かしたいと思う人が気軽に参加できるところがいい」と話した。

明日少女隊の佐多稲子さんは「次の改訂まで署名を続け、他のアクションも考える」と抱負を語る。同隊の見解は
URL http://ashitashoujo.com/post/169644343487/112kojienにアップされている。

(宮本有紀・編集部、2018年1月19日号)

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