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麻生大臣発言「許しがたい」 市民の会が撤回と謝罪要求

片岡伸行|2018年3月16日11:35AM

「麻生太郎財務大臣の発言は許しがたい誹謗中傷」――。2月16日に東京・霞ヶ関の財務省と国税庁周辺で開かれた「モリ・カケ追及! 緊急デモ」(本誌2月23日号既報)を主催した「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」は同月21日、麻生財務大臣に対し発言の撤回と謝罪などを要求する「申入書」を提出した。

約1100人が参加した16日のデモと集会について、麻生大臣は2月19日の衆議院予算委員会の場で「(集会は)立憲民主党の指導でやっていた」「街宣車まで持っている市民団体は珍しい。少々、普通じゃない」などと発言。この集会に参加した川内博史衆院議員(立憲民主党)の抗議で、「指導していないというのであれば訂正する」などと述べたが、特定の政党をバックにした「普通じゃない」市民団体だと印象づけたことについて謝罪も撤回もしていない。

申入書では、「『立憲民主党の指導でやっていた』との発言は100%捏造」であり、宣伝車が自前であれ借用であれ「普通でない」などとレッテルを貼るのは憲法で保障された言論表現活動と市民を冒涜するものだと強く抗議。二つの発言の撤回と市民の会への謝罪、「虚偽発言」を繰り返した佐川宣寿国税庁長官の罷免と麻生大臣の辞職などを求めた。

申入書を提出した「市民の会」の醍醐聰東京大学名誉教授は「何の事実も確かめず、国会の場で一閣僚が捏造発言をした。本来なら罷免に値する。安倍政権はとくに気に入らない者や団体にレッテル貼りをするが、国権の最高機関である国会の品位を汚すもので許しがたい。そのつど抗議し反撃しないとまた繰り返す」と憤慨する。

申入書は衆院予算委の河村建夫委員長や各党理事らにも送付された。あす3月3日には「モリ・カケ追及!」第2弾の集会が開かれ、麻生大臣への強い批判の声が巻き起こることは必至だ。

(片岡伸行・編集部、2018年3月2日号)

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