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【南北首脳会談緊急企画】
金正恩・トランプ会談次第で
朝鮮半島は激変する
李東埼(リ トンギ)ジャーナリスト|2018年4月26日12:40PM
半島が地政学的要衝になる可能性
朝鮮半島は大陸勢力が外洋に出るにも、海洋勢力が大陸に進入するにも都合のよい桟橋のようになっている。この地政学的位置のために朝鮮半島は歴史的に大国の勢力争いの犠牲者にされてきた。
その地政学的位置は昔も今も変わらないが、今や北朝鮮の戦略的地位は、これまでとは根本的に異なる。大国の利害関係で朝鮮問題が処理される時代は過ぎた。これからは、朝鮮問題は朝鮮人自身の手で処理することになる。
南北当局間のみならず社会全分野の交流はますます盛んになる。2020年の東京五輪大会には、南北統一チームで出場できるだろう。遠からず、開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光事業も再開されるだろう。朝鮮の多くの経済特区に外資が入ってくる。
朝鮮半島縦断鉄道がシベリア鉄道、中国大陸の鉄道と連結される。朝鮮半島を縦断するシベリアの天然ガスパイプラインも敷設される。初期段階の連邦制実現は、それほど難しくない。
平和と繁栄の東アジア共同体の真ん中に、朝鮮半島が座ることになる。地政学的宿命は、地政学的要衝に変貌する。
(『週刊金曜日』4月6日号掲載)