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小金井署、市民を不当連行か
抗議署名の受け取りも拒否

成澤宗男|2018年5月24日11:47AM

東京都小金井市で、全国的に展開されている「安倍9条改憲NO!3000万人署名」の協力を求めていた市民3人が訪問先のマンションで不当に連行されたことに抗議する署名が、警察によって受け取りを拒否された。

これは3月31日、同市内の3階建ての賃貸マンションで署名の協力を呼びかけるため、戸別訪問していた男性2人と女性1人が、「住民の通報を受けた」という警視庁小金井署の警官によって連行。警察側は「住居侵入の疑い」などと連行の理由を述べているが、マンションの入口には戸はなく、道路から各部屋の玄関まで直接行け、「住居」に「侵入」できる構造にはなっていない。

しかもパトカー3台と警察車輛1台が出動し、制服・私服の警察官十数人が3人を取り囲むという「凶悪犯罪」なみの物々しさ。トラブルもなく戸別訪問で署名を呼びかける市民をいきなり「住居侵入」と断定し、意図的とも思えるような過剰な警備態勢のもとで連行するのは、市民の政治活動に対する警察の侵害だ。

3人は即日釈放されたが、その直後に日本国民救援会三多摩総支部を中心に「3人を守る会」の準備会が結成。同会は「3000万人署名小金井署不当連行事件の捜査中止と市民への謝罪を求める要請書」への署名を呼びかけた。内容は同署の岡田茂署長に対し、「市民同士が語り合う自由を『住居侵入』などと攻撃する小金井署の妨害は、民主主義の否定そのものであり、一切の道理はありません」として3人の市民に対して捜査を中止し、謝罪するよう求めている。

これに賛同する署名が400筆(団体)以上集まり、同準備会はこのほど、小金井署を訪れて「要請書」と署名簿を応対に出た署員に手渡そうとした。だが署側は「連行は適法だった」などと言い張るのみで、最後まで受け取りを拒否。市民無視の対応に終始した。

(成澤宗男・編集部、2018年5月11日号)

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