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玉城知事、沖縄のチムグクル(まごころ)が辺野古新基地を止める!
2018年11月9日6:29PM
10月4日、玉城デニー氏が沖縄県知事に就任した。玉城氏は前日の3日、辺野古を電撃訪問。小雨のなか、集まった市民ら約130人と辺野古新基地建設阻止への決意を新たにした。玉城氏は3日夜、那覇市内で『週刊金曜日』の単独インタビューに応じた。
玉城デニー知事は、翁長雄志前知事の遺志を継ぎ、「辺野古新基地建設阻止」を貫徹し、「誇りある豊かさ」を追求する新知事として県民から大きな支持を集めた。エレキギターを弾きながらロックを歌い、マイノリティや弱い立場の人たちと同じ目線で語り合うことのできる、型破りな庶民派知事の誕生だ。
当選直後の3日間は文字通り寝る間も惜しんでメディア対応や支援者への挨拶回りをこなした。だがデニー知事(本稿では親愛の情を込めてそう呼ばせていただく)は、ありがたいことにその最後の最後、知事就任前夜の貴重な時間を、筆者の単独インタビューに応えるために当ててくれた。
自らの生い立ちを語る
わたしはまず、デニー知事が出馬表明会見の段階から、米国軍人の父とウチナーンチュの母との間に生まれ「二人の母」に育てられた自身の生い立ちを、まっすぐ前を向いて明るい声で丁寧に語り続けたこと、その意味の大きさに水を向けた。デニー知事の返答は、いきなり核心部分に入った。
「それは、なぜわたしが知事選挙の出馬要請を受けるのか、なぜいま玉城デニーなのか、を考えた結果でした。翁長知事が生前に、玉城デニーのことを戦後沖縄を象徴するような存在であると言われ、いろいろ苦労もしてきているのだろうね、とも言われたと聞きました。これは当然わたしの出自を踏まえておっしゃっているんだろうな、と思いました。
そう受けとめた上で、わたしが生い立ちを当たり前のように語ることは、まさに多様性を大切にする政策の具現化だと考えました。だから変に隠す必要もないし、むしろ自然にオープンに語ったほうがいい。選挙でこのことを語ることによって、わたしの生き方を理解してもらうだけでなく、玉城デニーが知事候補として出てきた背景、必然性をわかってもらうことになるだろうな、とも思いました」