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玉城知事、沖縄のチムグクル(まごころ)が辺野古新基地を止める!

2018年11月9日6:29PM

みんなのパワーを結集

台風接近で街頭演説最終日となった9月28日の玉城デニー氏。辺野古新基地を阻止することを力説し、喝采を浴びた。(撮影/渡瀬夏彦)

10月3日、辺野古ゲート前では、こんなふうに、明確な覚悟を示す言葉も発していた。
「県民投票によっても、辺野古新基地建設を造らせないという意思は世界に向かって示せると思います。が、その前に、いろんな人に声をかけて、裁判では解決しません、話し合いでないと結論は出せませんよ、と訴えていきます。

その話し合いを求めて20年以上も皆さんが頑張ってきました。辺野古新基地建設は、傍若無人な、民主主義を破壊する行為でしかない、ということが明らかになっています。この知事選の結果、そして揺るぎない正義をもって、民主主義の姿ここにあり、デモクラシーはここから始まったんだと言えるように、辺野古新基地建設阻止のため、玉城デニーは、全身全霊で行動していきたいと思います」

最後には、テント村に集った人々に対して「デニってるかーい」と満面の笑みで声をかけ、選挙期間中に若者グループとともに流行らせた「デニってる」ポーズを要求し、みんなの笑顔を引き出していた。それが、本記事の冒頭に掲げた写真である。

困難な問題も、深刻になりすぎずに、ポジティブなパワーを結集して乗り越えようとする。

当選確実となった夜に、後援会組織「ひやみかち うまんちゅの会」会長・呉屋守將氏(金秀)グループ会長が、支持者・支援者に呼びかけた言葉も蘇る。

「これは、うまんちゅ(みんな)の勝利だと思います。しかし、勝負はこれからですよ。みんな団結して頑張りましょうね」

呉屋会長の言葉に応える人びとの歓声には素晴らしい勢いがあった。皆が団結して愛をもって支えたくなる知事、それが玉城デニーなのかもしれない。デニー知事自身はこう強調する。

「チムグクル、真心からの愛は、至上の愛です」

沖縄のチムグクルが、日米政府の頑迷さを溶解させる日は近いはずである。

(渡瀬夏彦・ノンフィクションライター、2018年10月12日号)

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