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政治家問題発言ワースト投票
財務省セクハラ事件の麻生財務相発言が1位
宮本有紀|2019年1月22日6:46PM
公的発言におけるジェンダー差別を許さない会が1月9日、「ジェンダーに関する問題ある公的発言ワースト投票」(2018年12月29日~19年1月6日実施)の結果を発表した。18年中の政治家の公的発言のうち「ジェンダー差別」「著しいジェンダー格差の容認」だとされる12の問題発言について、インターネットで2026人が投票。1人最大2票投票でき、投票総数は3933票だった。
ワースト1位は、麻生太郎財務相による財務省セクシュアル・ハラスメント事件に関する「福田の人権はなしってわけですか」「触ってないならいいじゃないですか」など一連の発言(1208票、30・7%)。
2位が杉田水脈衆議院議員の、LGBTに「生産性がない」などの文章(1045票、26・6%)、3位が加藤寛治衆議院議員の「(子どもが生まれないと)ひとさまの子どもの税金で老人ホームに行くことになる」などの発言(366票、9・3%)だった。
その他は萩生田光一衆議院議員の「『男女平等参画社会だ』『男も育児だ』とか言っても、子どもにとっては迷惑な話かもしれない」、二階俊博衆議院議員の「この頃はね、『子どもを産まない方が幸せに送れるんじゃないか』と勝手なことを自分で考えてね」などで、自民党議員の“活躍”が目立つ。
ワースト発言投票は昨年も実施され、同会呼びかけ人によれば、1人1票では不満という声があり今回は2票にした。それでも「全部ひどいのですべてに投票したい」「2票では足りない」との声があり、「獲得票が少ないことは、その公的発言に問題がないことを意味しません」と解説されている。
呼びかけ人らはジェンダー差別発言を「『もう終わらせる時期が来た』という認識が、政治家の間にも力強く広まってほしい」とコメント。12の問題発言や解説はhttps://yurusanai-seisabetsuhatsugen.jimdo.com/から見られる。
(宮本有紀・編集部、2019年1月18日号)