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これが辺野古埋め立て工事強行の現場 
県民投票無視に怒りの声

山城博明|2019年3月25日10:11AM

県民投票で示された「反対」の民意を無視して強行された辺野古埋立工事。N4護岸の被覆ブロック設置。(撮影/山城博明)

名護市辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う沖縄県民投票が実施され、埋め立て反対票が多数の43万票余を獲得。揺るぎない「新基地建設反対」の民意を示したが、政府は民意を無視。今も埋め立てを強行している状況を確認した。

投開票翌日の2月25日午前、名護市汀間漁港から埋立工事を監視する抗議船に市民や報道関係者と同乗。米軍キャンプ・シュワブ沿岸へ向かった。

ガタガタ、ドーンドーン、と砂利を敷き詰める騒音が海上に響く。新しく建設されたN4護岸ではダンプカーで運ばれた被覆ブロックが大型クレーンで積み上げられていく。隣のV字形滑走路埋め立て区域では、ブルドーザーが浅瀬に積み上げられた土砂を拡げエメラルドブルーの海を黄色の泥色で染め尽くす。

抗議船の船長・山口陽子さんは「民意を反映しない政府の政策は許せない」と怒りの声を上げた。

玉城デニー知事は3月1日に安倍晋三首相と会談。県民投票結果を伝え基地移設工事の断念を迫ったが、首相は「投票結果は真摯に受け止め、県民の基地負担軽減に努力する。移設は先送りできない」と従来の姿勢を崩さなかった。

(山城博明・報道カメラマン、2019年3月8日号)

 

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