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3・8ウィメンズマーチ──「我慢するのはもう限界!」

宮本有紀|2019年3月31日12:49PM

 

「我慢するのはもう限界!」「わたしの声で社会を変えよう あなたの声で政治を変えよう」と声をあげるマーチ参加者ら。(撮影/宮本有紀)

国際女性デーの3月8日、性に基づく差別や暴力のない社会を求めるウィメンズマーチ東京が行なわれた。

東京・渋谷区の国連大学前に集まった約450人(主催者発表)が、思い思いのプラカードなどを掲げて表参道や渋谷などをマーチ。「賃金安くてマジでヤバイ」「保育園落ちてマジでつらい」「セクハラやめろ パワハラやめろ 黙って見てるな かばうのやめろ」「保育園増やせ イクメンぶるな DVやめろ」「女の受験差別をやめろ 女の賃金差別をやめろ」などの実感こもるコールに、「そうだ!」の声もあがった。

「性犯罪 守られるべきは被害者」「Gender Freeな医療現場を」などと書いた団扇を掲げる白衣を着た医学生のグループも。大学は違うが問題意識を共有する男女6人で、男子学生の一人が「医師が働きにくい環境がある。男女が平等に働けることが大事。女性医師が育休のときは男性医師がカバーするので他人事ではない。女性も男性も働き方が改善されることを望みます」と話した。

また、LGBTの活動をしているという20代男性は「LGBTの問題は女性の抱える問題と不可分。選択的夫婦別姓が認められないような国でLGBTの権利だけ訴えても変わらないので、フェミニズムに学び、LGBTの問題にも取り組みたいと思って参加した」と連帯の気持ちを表明した。

マーチの後、東京ウィメンズプラザで行なわれた集会では、入試差別やハラスメント問題、賃金差別、女性議員増などさまざまな問題・課題に取り組む女性たちが発言。参加した20代男性は「皆さんが勇気を持って話しているのを泣きながら聞いた。本当に感動した」と感想を述べた。

なお、2月1日号本欄で掲載したマーチ開催支援募集には、87人から総額50万4500円の支援が集まった。実行委員の濱田すみれさんは「支援者からのメッセージに励まされた」と感謝し「今回マーチ参加者が声に出したこと、プラカードで掲げたことを日常で声にし、社会を変えていく力にできたらいいと思う」と話した。

(宮本有紀・編集部、2019年3月15日号)

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