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映画『一粒の麦 荻野吟子の生涯』製作発表 
日本初の女性医師役に若村麻由美さん

片岡伸行|2019年4月25日11:51AM

山田火砂子監督(左から3人目)と若村麻由美さん(同4人目)ら出演陣。(撮影/片岡伸行)

日本の女性医師第1号となった荻野吟子の苦悩と愛、闘いの人生を描く映画『一粒の麦 荻野吟子の生涯』(現代ぷろだくしょん製作)の製作発表会がこのほど東京都内で行なわれ、山田火砂子監督と主演の若村麻由美さんら出演陣が顔を揃え、抱負などを語った。

1851年に現在の埼玉県熊谷市で生まれた荻野吟子は16歳で結婚後、夫に性病を移され、「子どもの産めぬ嫁はいらない」と実家に帰されて19歳で離婚。自分と同じ運命に泣いている女性たちのために医者になることを決意する。当時の日本には女性に医師の資格を与える制度はなく、十数年に及ぶ闘いの末、34歳のときようやく許可され、1885年(明治18年)に女性医師第1号に。しかしその後も北海道に渡り、社会活動に心血を注ぐ吟子の闘いは続いた。

日本の女性監督で最高齢(87歳)の山田監督は「女性だから合格させない医科大学が問題になった。日本はいまだ男尊女卑が残っている。その原型とも言えるのが荻野吟子。女性解放のために闘い続けた彼女の人生を描き、もっと女性が強くなり、政治を変えてほしいとの思いでこの映画を撮りたい」などと語った。山田作品は初めてとなる若村さんは「山田監督の情熱に打たれた。今を生きる人の応援歌に、これからを生きる子どもたちの未来のために、荻野吟子の壮絶な闘いと生きざまを伝えられたら」などと抱負を述べた。

再婚相手でキリスト教信者として共に北海道に渡る志方之善役の山本耕史さんも「時代を切り開き、力強く生き抜く高い志。それを演技に込めたい」などと語った。そのほかの出演者は渡辺梓さん、綿引勝彦さん、山口馬木也さんら。

4月から地元の埼玉県や北海道などでロケを敢行。9月公開を予定している。日本赤十字社、日本女医会などが後援。製作協力券を発売中。現代ぷろだくしょん(TEL 03・5332・3991)。

(片岡伸行・記者、2019年4月12日号)

 

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