伊藤詩織さん裁判支援団体「Open the BlackBox」発足
志水邦江|2019年4月26日6:55PM
TBS元ワシントン支局長の山口敬之氏から意識のない状態で性行為をされたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが慰謝料など1100万円の損害賠償を求めている民事裁判を支援する会が発足。支援集会が4月10日、東京・文京区で開かれ、約150人の参加者で会場は満員になった。
会の名称は「Open the BlackBox」。「ブラックボックス」は伊藤さんの著書のタイトルでもあり、「性犯罪の真実が明らかにできない日本社会のブラックボックスをこじ開けよう」という意思がこめられている。
伊藤さんは、山口氏の不起訴処分などについて「捜査の時に『性犯罪はブラックボックスの中にあるから』と何度も言われた。司法もブラックボックス。わからないことが多すぎる」とし、「民事裁判の場で話せることに希望を感じている」と語った。
弁護団の村田智子弁護士は2月1日、山口氏から1億3000万円の慰謝料などを求める反訴を起こされたことを報告。「ぜひ傍聴にきていただきたい」と力を込めた。
(志水邦江・編集部、2019年4月19日号)