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『主戦場』を観て考えた
雨宮処凛|2019年5月28日7:38PM
話題の映画『主戦場』を観た。
一度目はゴールデンウィーク中。二度目は連休後。どちらも満席で、立ち見の人も出る大盛況ぶりには驚いた。
日系人の監督、ミキ・デザキ氏のデビュー作となる『主戦場』は、「慰安婦」問題を真っ向から扱ったものだ。初めて予告編を観たのは、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムに『金子文子と朴烈』を観に行った時だったと思う。なにかすごい映画が出てきたのだと思った。が、その時はもしかしたら、保守やネトウヨと呼ばれる側の言い分をふんだんに盛り込んだ映画なのではないかと身構えた。予告編に登場するのは櫻井よしこ氏や杉田水脈氏、ケント・ギルバート氏などだったからだ。
で、どうだったのかと言えば、保守やネトウヨと呼ばれる人々の言い分はふんだんに盛り込まれている。盛り込まれてはいるものの、監督は膨大な一次資料にあたりながら、彼らの言い分をファクトチェックしていく。