6月17日、福岡地裁が川内原発の火山リスク判断
脱原発弁護団全国連絡会|2019年5月31日11:28AM
6月17日午前11時、3・11後の新規制基準の適合性審査処分に対する初めての取り消し訴訟の判決が福岡地裁(福岡県)で出されます。火山活動による事故のリスクが世界一高い川内原発(鹿児島県)に対して火山規制のみを争点としている唯一の原発裁判です。
火山について原子力規制の問題点は、そもそも噴火の時期や規模の予測は不可能であるにもかかわらず、予測ができる前提となっていることです。どのような前兆が出現するか、地殻変動が観測されるかは分からないのが現在の火山学の常識であり、火山事象について規制委の定めた基準が不合理であり、適合性審査を経た原発の安全性が確保されていないことは明白となっています。
このことを社会通念で無視してよいかが問題となっています。裁判所の判断に期待が高まっています。
(脱原発弁護団全国連絡会、2019年5月31日号)