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5・3憲法集会

小室等|2019年6月1日5:11PM

 右翼の街宣車の通行妨害があるかもしれないと車は一時間早めに出発。だが何事もなく一時間以上も前に到着で拍子抜け。五月三日の有明防災公園、「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会2019―許すな!安倍改憲発議―」。

いや拍子抜けは微妙に勘違い。配備された護送車のような警察車両の多さに目立たなかっただけで、右翼はちゃんといた。立憲民主党・枝野幸男、国民民主党・玉木雄一郎、日本共産党・志位和夫、社民党・又市征治(順に他意なし)らの挨拶なんかも予定されている大規模集会。右翼がいないわけないよね。

オープニングコンサートを受け持つわれらの音が出ると同時に、ステージの真後ろ、フェンスをはるか隔てた場外にたむろっている街宣車のスピーカーから、軍歌や突撃ラッパの満を持しての大音量が、われらの演奏の背後からわれらを越えて会場に流れ込んでいく。舞台の演奏が止むと右翼も止む。なんじゃ! この几帳面さ。

オープニングコンサートは、まず〈子供団〉のうじきつよし、内田勘太郎のデュオでスタート。ユニット名〈子供団〉は、うじきさん率いるハードロックバンド〈子供ばんど〉と勘太郎さんの所属した〈憂歌団〉に由来。二人の演奏は強力、右翼なんて目じゃない。六万五〇〇〇人が集結した会場は、彼らのたった四曲で瞬く間に野外ロック・フェス状態。

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