5・3憲法集会
小室等|2019年6月1日5:11PM
次にわれわれ、谷川賢作(歌、ピアノ)、こむろゆい(歌、ウクレレ)、河野俊二(歌、カホン)の〈獄友イノセンスバンド〉は、冤罪被害者を記録した金聖雄監督の映画『獄友』の音楽にかかわりあった者で編成されたユニット。
で、舞台は変わらず、こちらが音を出せば右翼も出す状態。そのとき、ハタと何かが降りてきた。几帳面な右翼の音に呆れかえって笑いが込み上げ、込み上がる笑いが何かを変えた。右翼の出す音が「軍歌」とか「突撃」の概念を超えてやってきたのだ。右翼の音も、ただ音としてそこにあり、抵抗も対抗も不要、ただともにいればいい。そう思えたら、邪魔じゃない。音は混在して、共存共演、問題なし。すべからくこうありたいな。
非戦、そんな音楽でありたい。
最後は、『獄友』主題歌「真実・事実・現実 あることないこと」(詩・谷川俊太郎、曲・小室等)を、〈獄友イノセンスバンド〉〈子供団〉合同で、右翼も紛れて盛り上がる。
『獄友』ブース、『週刊金曜日』ブースもあり、キッチンカーでナシゴレンも。晴天下、これにビールがあったらいうことなしだけど、アルコール販売はNG、残念。オッといかん、憲法集会だった。
(こむろ ひとし・シンガーソングライター、2019年5月17日号)