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沖縄の人々は毒入りの水道水を飲まされている

阿部岳|2019年6月10日12:20PM

毒入りの水道水を、沖縄の人々は飲まされている。取水源の近くには米軍基地があり、有害物質を垂れ流している。ここまでは確かな証拠がある。

だが、米軍は立ち入り調査も協議も拒んでいる。日本政府は黙認している。すべての状況証拠が汚染源は米軍だと指し示しているが、両者の共謀で因果関係はまだ確定していない。

ここでは、有機フッ素化合物という有害化学物質が問題になっている。代表的なものにPFOS(ピーホス)、PFOA(ピーホア)がある。環境中にほぼ永遠に残り、「フォーエバーケミカル」とも呼ばれる。体内蓄積によるがん、胎児や乳児の発育障がいを引き起こす恐れがあり、国際的に生産や使用の禁止が進んでいる。

用途は幅広い。テフロン製フライパンや防水スプレーにも使われた。米軍は、航空機事故に備えた泡消火剤に使ってきた。

英国人ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏が米情報公開制度で入手した内部文書によると、沖縄の嘉手納基地や普天間飛行場ではたびたび泡消火剤の流出事故が発生している。中には夜中に酔った米兵が噴射させ、当局も「朝までには散る」として、当初基地外に流れるままにしていたケースもあった。

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