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差別発言の長谷川豊氏への糾弾を
維新は参院選公認停止
小林健治|2019年6月13日12:23PM
日本維新の会から、今夏の参議院選に立候補予定(5月23日公認停止)の長谷川豊氏(元フジテレビアナウンサー)が、またしても度し難い差別発言をした。今度は部落差別で、確信犯的な差別煽動である。
5月15日、長谷川氏は自ら編集した選挙応援講演の動画をユーチューブにアップ。その中の「女は三尺下がって歩け」という「故事」を解説するくだりで、
「日本には江戸時代に、あまりよくない歴史がありました。
士農工商の下に『穢多』『非人』、人間以下の存在がいると。
でも、人間以下に設定された人たちも性欲などがあります。当然、乱暴なども働きます。(中略)侍は大切な妻と子どもを守るために、どうしたのか。(中略)
相手はプロなんだから、犯罪の。もう、振り回すしかない。(中略)
刀を振り回したときに、一切のかすり傷がつかないのが、3尺です。女は3尺下がって歩け、愛の言葉です」
と、述べた。
意味不明の説明だが、問題は、なぜ暴漢との立ち回り場面に、被差別民、穢多・非人を設定したのか?にある。しかも性暴力も振るうプロの犯罪者集団として描いている。批判に対し長谷川氏は、20日付のツイートで、「暗い歴史があったという史実を述べることが貴殿には差別発言ですか」と反論している。
ハッキリ言う。このような史実は一切ない。被差別民を侮辱し貶める意図のもとに捏造された差別フィクションである。
知っての通り、江戸八百八町・百万都市の治安と生活環境を底辺で支えていたのは、関八州の穢多頭・浅草弾左衛門配下の穢多・非人などの賤民であった。警察業務として、主に犯罪人の探索・捕縛、牢番、処刑などの役を担っていたのが歴史的真実である。これは幕藩体制下すべての藩に共通している。長谷川氏が捏造したフィクションとは真逆の存在だったのだ。