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性暴力軽視社会を変えよう!
全国18都市でフラワーデモ

黒島美奈子、宮本有紀|2019年8月23日6:45PM

スピーチを熱心に聴く参加者ら。「自分も話したい」と発言する人も。東京・行幸通りで。(撮影/宮本有紀)

東京はこれまで同様、東京駅前の行幸通りで開催。時おり小雨がちらつく中、約400人(主催者発表)が参加した。

群馬から参加した30代の女性は性暴力体験や、警察で「あなたも悪いよね」「そんなかすり傷じゃ被害届だすのは構わないけど何もできない」と言われたことを告白。「過去をなかったこととして生きてきた。言えるようになったのは15年たった今年から。声を出して日本社会のあり方を問うていきたいと思って来月群馬でもフラワーデモを開催したいと思うに至った」と話すと拍手が鳴り止まず、「こんなに拍手がもらえると思わなかった」と涙をにじませた。

性暴力被害当事者と支援者による団体「Spring」の代表理事、山本潤さんは、自身が父親からの性虐待被害者だが、この日は叔母について語った。叔母は小学生のときに性被害を受け、PTSDに苦しみながら49歳で亡くなったと明かし、「1958年に叔母は被害を受け、一人苦しんできた。2019年の現在、その状況は変わっているのか」と3月の無罪判決を挙げて批判。そして「前回、刑法改正の検討会では親子間の性行為でも真摯な同意があるかどうかが議論されていたが、同意などありえない。来年3月に法務省が刑法見直しを議論する検討委員会を設置することが決まったが、この会に性被害の実態を理解する専門家を半分以上、そして当事者を入れるように要望していく」と決意を表明した。

フラワーデモは来年3月まで毎月続けられる予定だ。

(黒島美奈子・『沖縄タイムス』論説委員、宮本有紀・編集部、2019年8月23日号)

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