ジェンダー平等とビジネス両立
「イルミネイト」の挑戦
志水邦江|2019年8月23日6:50PM
「女性たちが、ひいてはすべての人が、自分らしい選択肢を選べるように」という思いから生まれた生理用品のセレクトショップ・イルミネイト(illuminate)。「すべき」や「らしさ」から解き放たれる社会をつくるため、生理用品を起点として、さまざまな事業企画を進める予定で、その具体的な計画を共有するイベントが8月12日、東京・渋谷で開かれた。
今後の活動予定として、今年は「オリジナル生理用品ポーチ販売」「ジェンダー教育プログラムの開発」など、来年は「オリジナル月経カップの販売」「五輪にて、生理用品を買える環境を整える」「内閣府男女共同参画会議議員に」、2021年には「ホテルやオフィスビルにて生理用品の取り扱い」「選択的夫婦別姓の実現」「男女間賃金格差是正(女性の賃金を男性の80%まで引き上げ)」などを挙げる。
ジェンダー平等とビジネスの両立を目指す視点がユニークだ。代表のハヤカワ五味氏は、「ビジネスと思想を両立したい。経済合理性がないと社会に定着しない。経済合理性を持たせたうえで思想を成り立たせるということをしてみたい」と述べた。
(志水邦江・編集部、2019年8月23日号)