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「#不登校は不幸じゃない」 
当事者らがSNSで発信、全国100カ所でイベント開催

谷瀬綾子|2019年8月28日10:27AM

佐賀市内での座談会で参加者の子どもたちと遊ぶ小幡和輝さん。(撮影/谷瀬綾子)

夏休み明けの子どもの自殺をなくしたいと、8月18日、「♯不登校は不幸じゃない」と題するイベントが全国100カ所以上で同時に開催される。

発起人の小幡和輝さんは約10年間の不登校を経験。自身の経験から「不登校が問題なのではなく、不登校になった後の選択肢の少なさや社会の偏見に問題がある」として「学校に戻すことを前提にした不登校支援ではなく、不登校を肯定し、その先を考えていく新しい不登校支援を作っていく」ことを目標として活動を続けている。

主にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じた小幡さんの呼びかけに応えて、不登校の当事者や経験者、その家族らが各地でイベントを主催している。昨年も同様のイベントを企画し、全国100カ所で約1500人が参加した。今年はイベントの周知を目的に、小幡さんが47都道府県を回り、主催者らとの座談会を行なっている。座談会で小幡さんと出会って、イベントの主催に手を挙げる高校生などもおり、イベントの規模は拡大中だ。

佐賀県では8月3日に、佐賀市内で座談会が開催され、学校に行っていない子どもたちやその家族、支援者ら22人が参加。小幡さんの経験談に、熱心に耳を傾けた。

小幡さんは幼稚園時代から集団行動に違和感をもっていたが、父親が学校の教師をしていたこともあり、なかなか理解してもらえなかった。ガキ大将に殴られたことをきっかけに、やっと不登校になれたのは小学2年生から。それからはたまに自治体が運営する適応指導教室に通いながら、1日のほとんどの時間をゲームに没頭したという。学校の友人はいないが、ゲームを通じて世代を超えた友人が大勢できたそうだ。

その後、定時制高校を経て地元の国立大学に進学。高校3年生の時に起業して、様々なプロジェクトを立ち上げる。2016年より、ダボス会議が認定する世界の若手リーダーにも選出されている。

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