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全国17都市でフラワーデモ
語られ出した男性の被害
宮本有紀|2019年9月21日7:43PM
男性やLGBTからの声も出始めた。「自分はLGBTで16歳の時に男性からレイプされた」というエステルさんは、「女性も性暴力被害をなかなか言えず、言っても二次被害、三次被害を受けると思うが、男性やLGBTは、さらにマイノリティ化されている。自分の性的指向がわかることを恐れ被害を言えずに孤立する人もいる」と発言。「中学時代に先生から性被害を受けた」という男性は、「被害を訴えても、私が男性なので、殴ればいい、逃げればいい、と言われた。理解してもらえない」と思いを吐露した。
また、「約30年前に小学生の息子がレイプされた」という母親がマイクを握り、「息子は怖くて夜歩けなくなり、小学校卒業後、海外に進学し、以来、海外で暮らす。彼は今も恐怖と闘っている。私もこの苦しさがまだ抜けてない。男の子だから安心じゃないんです」と声をふりしぼった。
時折降る雨の中、参加者は耳を傾けて共感の拍手を送り、静かに散会した。
(宮本有紀・編集部、2019年9月20日号)