フリーランスの実態調査
6割超がハラスメント被害
2019年9月22日7:00AM
具体的記述では、性的関係を要求され断ったら仕事を外されたという深刻な例も多い。特に芸能関係では「枕営業の要求」「性接待の強要」「キャスティング後に、撮影までの間にセックスを強要」など露骨な例が複数見られた。
しかし、相談状況を見ると、「相談しなかった」が45・5%、その理由を「相談しても解決しないと思った」「人間関係や仕事に支障が出る恐れ」と答えた人が50%を超えた。ハラスメントを受け、仕事を辞めたと答えた人も25・5%に上っている。
会見では当事者の八幡真弓さんが登壇し、重要なクライアントからレイプ被害を受けたと告発。「被害から逃れることは、現場を投げ出すということでもあった。無責任な行動をとったことで信頼を失ったと感じ、仕事を続けることはかなわなかった」と話した。
現行の法制度では、ハラスメント被害についてフリーランスは守られていない。今回の調査をきっかけに対策が取られることを期待したい。
(岩崎眞美子・ライター、2019年9月20日号)