伊方原発仮処分、即時抗告審
四電伊方原発はダメージゾーンに立地
脱原発弁護団全国連絡会|2019年9月29日7:00AM
この裁判の申立人らが居住する島からの避難は極めて困難であるのに対し、原決定(山口地裁岩国支部)は全国規模のあらゆる支援が実施されるなどと判じているが、今回四電は、1週間で28ミリシーベルトの被ばくをしても防護措置は合理的等と主張している。
期日後に記者会見を兼ねた報告集会が開かれた。報告集会には山口の本訴原告のほか、広島、松山の原告、全国から支援者も集まり、弁護団からの報告に質問も相次いだ。
弁護団によると、裁判所は四電に対し「断層の強度や摩擦係数等が他の断層より小さいので、断層の傾斜角は鉛直を基本とするのが保守的だと主張しているが、その数値はわかるのか」と問うた。「数値化できない」と言う四電に対し、「それでは鉛直が基本と言えないのではないか、このように考えた根拠は」との問いに、四電は十分に答えることはできなかったという。
今後、双方が1カ月後までに主張を終え、決定は来年1月を予定。裁判所の判断に期待したい。
(脱原発弁護団全国連絡会、2019年9月27日号)