国連大学で8校が提言発表
男女平等へ道示す高校生
宮本有紀|2019年10月18日7:00AM
同様に、幼児期の遊びが将来の職業選択に影響しているのではと着目したのは群馬県立館林女子高校。「新小学1年生の将来就きたい職業ランキングでは男の子の上位は警察官や消防士といった正義の味方型で、女の子はケーキ屋、パン屋、看護師といったサービス業型」なのは、おもちゃが男女別になっていることも影響があるのではと推測。自校の保護者や生徒にアンケートをとり約4割の親が性別を考えておもちゃを与えてきた結果を発表した。企業にもアプローチし、お菓子の付録が男子用と女子用に分かれているがどのような基準で分けているのかと質問。企業の回答が「明確な基準はありません」で、「男女を分けずにおもちゃをつけてはいかがでしょうか」との提案には「担当に伝えます」という回答だったと述べたときには会場から笑いが起きた。
唯一の男子校、開成高校(東京)は「ジェンダー平等への具体的な行動を、となると躊躇する男性が多くなる」と男性の意識について指摘。「男性の人生にとってもジェンダー平等がプラスになることを教育の中で伝えることが肝心」と、「自分ごととして捉える」ことの必要性を強調した。