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「甲州選挙」の暗部 自民・山梨県議が「公選法違反」か
岩本太郎|2019年11月15日12:08PM
八ヶ岳山麓の風光明媚な別荘地として有名な山梨県北杜市で奇妙な事態が進行中だ。今年4月に投票が行なわれた山梨県議会議員選挙で、同市在住の浅川力三議員(自民党所属・同選挙で4期目当選)が同選挙告示の3月29日より前の選挙運動禁止期間中、同県の長崎幸太郎知事(同・元衆議院議員・今年2月の知事選で初当選)との2人で並ぶ図案のいわゆる「二連ポスター」を同市内に大量に掲出。実際には開催予定もなかった演説会の告知を騙って自身の政治信条や活動を広めたことは公職選挙法違反だとして、同市在住の神谷卓郎さんが10月9日、甲府地方検察庁に告発状を提出したのだ(10月21日現在未受理の状態)。
神谷さんがそのポスターを同市内で目撃したのは同選挙告示より1カ月以上前の今年2月下旬。選挙後「講演会」開催日とされた5月21日に会場として告知されていた場所を訪ねてみてもそんな気配は微塵もなし。訝った神谷さんは県庁の秘書課に電話し、長崎知事にも同日同刻に講演会予定など入っていなかったことを確認した。つまり表向きは演説会告知の形を取りつつ、その期間は御法度の選挙運動をやっていたのでは? というわけだ。
ただ、背景には単なる選挙違反にとどまらぬものがありそうだ。