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舞物語『朝鮮通信使』上演へ 
日韓交流の物語描く

秋山晴康|2019年11月25日1:20PM

11月6日、東京・牛込神楽坂での通し稽古。金春江さん(左手前)と、小鼓を打つ今井尋也さん(奥)、擦弦楽器ヘグムを奏でる金龍河さん(右端)。(撮影/秋山晴康)

「朝鮮通信使」をテーマに日韓交流の物語を描いた『パラムコッ舞物語・朝鮮通信使』が11月29日、曳舟文化センター(東京都墨田区)で上演される。パラムは「風」、コッは「花」の韓国語で、「在日コリアンは風に吹かれて飛ばされた種のようなもので、パラムコッには強く、優しく、豊かに生きぬく私たち在日のメッセージを込めました」と公演企画者、舞踊出演の金春江さんは話す。

物語は、1763年の朝鮮通信使に選ばれた楽士の語りから、映像、音楽、舞により親善の花舞台が展開される。

金春江さんは、「当時、朝鮮使節団と日本の芸能の人が互いに芸と心の交流をしたのではないかと想像を膨らませた」という。

音楽監督として演出を行ない、小鼓や横笛を演奏する今井尋也さんは「日本の小鼓と韓国のチャンゴは形がそっくり。兄弟みたいな『打楽器対決』で日本の芸能が持っている力強さ、面白さ、魅力をプレーヤーとしてお客様に伝えたい」と言い「日韓両国が仲良くなってほしい。また新しい文化芸術の創作を今だからこそやらなくてはならない」と両国の絆の大切さを訴える。

今回出演する韓国の音楽グループ「不世出」のリーダーで、音楽監督を務める金龍河さんは、「小鼓は韓国の伝統の楽器にはないもので、とても気持ちいい音を奏でる。前々から日本の伝統芸能との即興をやりたかった」と言い、共演実現を喜んでいた。

公演は1部が朝鮮通信使、2部が韓国音楽・舞踊など。日本の着物かチマチョゴリ着用の方50人(先着)にプレゼント進呈。チケットの申し込みはTEL 080・5695・1999(金春江)、Mail info@chungang.asia、オンライン予約URL https://www.quartet-online.net/ticket/paramko

(秋山晴康・編集部、2019年11月15日号)

 

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