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日韓関係はなぜ毀損されたのか
佐々木実|2019年12月31日12:00PM
文在寅大統領の外交安保特別補佐官である文正仁氏が『文藝春秋』(11月号)のインタビューで率直に答えている。徴用工問題について、「日本が強調する国家主義的な見方と文大統領の被害者中心主義の間に大きなギャップが生じ、今回の事態を招いたのではないか」とのべ、日本の輸出規制強化と韓国によるGSOMIA破棄をこう語っている。
「輸出規制というカードをあまりにも早く使ったのではないか。日本が掲げた名分は、韓国をほぼ敵対国とみなすのと同等ですが、これに韓国人はかなり傷ついたのです」「日本が一方的に輸出規制を加えて、完全に高圧的だから、我々も対抗措置を取らなければならない、それで結局、GSOMIAを終了しました」
韓国が輸出規制強化を、日本が仕掛けた“経済戦争”とみなしていることがうかがい知れる。では、日本側はいかにして“経済戦争”を始める決断を下したのか。