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安倍政権の緩みを象徴する「桜を見る会」

西谷玲|2020年1月3日7:00AM

「桜を見る会」に関して、問題が次から次へと出てくる。そんな大したことない問題、と言うなかれ。ついに憲政史上最長となった安倍晋三政権の緩みがいろいろとここに象徴されているように思える。

1万8000人という大勢の招待者、ここで問題なのは招待基準が明確でないこと、ではない。首相が自分の権限を使って多くの人を招き、税金の無駄遣いを平気でしたことだ。言ってみれば、税金を使う催し事を権力で私物化したのである。

出席者によれば、会場の近くには首相の名前を冠した後援会のバスがずらーーーーっと並び、「それはそれは壮観というか、いくら何でもやりすぎだよねという声があがっていた」という。

それから、4月にあった桜を見る会の招待者名簿を5月には早々と廃棄していたことだ。言うまでもなく公文書の保存というのは民主主義の基盤であって、言語道断、あり得ないと言ってよい。これでは政策の事後の検証ができず、民主主義が機能し得ない。

森友学園の国有地売却の交渉記録も1年たたずに廃棄されていた。この問題の何が根幹かと言えば、公文書の保存期間を

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