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村上誠一郎衆院議員が批判
「安倍首相は歴史の法廷に立てない」
西川伸一|2020年1月4日7:00AM
その元凶は小選挙区制導入にある。一方、「桜を見る会」問題の本質は、首相による公金を使っての有権者の買収だ。2014年に当時の松島みどり法相は祭りで有権者にうちわを配って法相辞任に追い込まれた。当然首相も辞めるべきだ。ところが、この本質を糊塗するために官僚たちは汲々としている。内閣人事局設置以降、官僚たちは官邸の奴隷に成り下がってしまった──。
とりわけ私の耳に残ったのは、安保法制は法律が憲法を食い破るもので、ナチスの全権委任法に匹敵する暴挙だと村上氏が語気を強めたことである。
村上氏から先の自著にサインをいただいた。座右の銘だとして「勇気 忍耐」と書かれた。その覚悟を実感できたひとときだった。
(にしかわ しんいち・明治大学教授。2019年12月6日号)