就職氷河期世代への効果的な支援が必要
鷲尾香一|2020年1月5日7:00AM
政府は就職氷河期世代への支援策を次々と打ち出している。
2019年11月26日には、新たに立ち上げた就職氷河期世代支援策を検討する会議の初会合で、安倍晋三首相は同世代を国家公務員として中途採用する方針を表明した。また、現在検討されている経済対策で同世代の就職を支援する基金の創設も検討している。
「就職氷河期世代」とは、厚生労働省の資料によると1993~2004年に卒業した、現在、大卒なら37~48歳、高卒なら33~44歳の世代を指す。バブル経済崩壊後の不況期に就職時期を迎えたことで、非常に厳しい採用環境の中、新卒として正社員で採用されることがかなわなかった。