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「もう安倍首相は逃げられない」
“桜の人”田村智子参議院議員(共産党)が本気の追及方針を明言
金曜日電子メディア部|2020年1月14日11:27AM
「桜を見る会」疑惑一覧
▼公文書の廃棄
モリカケ疑惑での文書廃棄・隠蔽・改竄の再現か。2019年5月9日に共産党の宮本徹衆院議員が資料請求をしたが、その直後に名簿をシュレッダーで廃棄。推薦名簿の保存期間は文部科学省と総務省は「10年」だが、内閣府は「1年未満」。証拠隠滅の疑い。
▼後援会員ら約850人を招待し饗応
安倍事務所が後援会などから約850人を招待し、公費を使った「桜を見る会」で飲食を無料提供したのは公職選挙法が禁じる「買収」の疑い。
▼ホテルでの前夜祭
「1人5000円」の会費以外の差額を安倍事務所が負担していれば公選法違反の「寄附行為」の疑い。実際にかかった立食パーティー費用と会費との差額をホテル側が負担していれば贈収賄の疑い。
▼政治資金収支報告書への記載なし
「安倍事務所が1人5000円を集金してホテル名義の領収書を渡し、集金した現金はその場でホテル側に渡した」(11月15日・安倍首相の説明)というが、「ホテル名義の領収書」発行のためには安倍事務所が事前に支払いをしていなければならず、そのホテルへの支払いの記載が政治資金収支報告書にないのは政治資金規正法違反の疑い。
▼政府より前に「案内状」送付
「桜を見る会」の招待状を政府が発送したのは2019年3月だが、2月中に安倍事務所から後援者らに「案内状」を送付。公的行事私物化の疑い。
▼予算の不正支出
2019年度の「桜を見る会」の予算は「1767万円」だが、実際の支出は約3倍の「5519万円」。多くの事業予算が削られる中、首相の立場を利用した不正支出の疑い。
▼公費の行事に「昭恵枠」
森友学園疑惑の際、安倍政権は安倍昭恵首相夫人を「公人ではなく私人」と閣議決定したが、公的行事に「昭恵枠」の推薦があったのは公私混同の行政私物化で不正支出の疑い。共産党の調査では招待者は「7年間で累計143人」に及ぶという。
▼開門前の写真撮影
「桜を見る会」会場の東京・新宿御苑の開門と受付開始時間は「午前8時30分」だが、安倍首相夫妻は「午前7時48分」に到着し地元後援会員らと写真撮影。公的行事のルールを破る後援者優遇と行政の私物化。
▼「ジャパンライフ」元会長を招待
2014年に行政指導を受けたマルチ商法の問題企業「ジャパンライフ」(17年12月に2405億円の巨額負債を抱え倒産)の元会長が15年の「桜を見る会」に「招待区分番号60番」枠で招待され、被害拡大に拍車をかけた疑い。「60番」は総理枠である可能性。2005年の総理推薦者が「60番」であることを宮本徹衆議院議員が公文書館で確認。
▼首相の答弁
安倍首相は当初「招待者の取りまとめなどには関与していない」(11月8日)としたが、11月20日には招待者の選定について「意見を言うこともあった」と関与を認める発言に変遷。また、ジャパンライフの元会長と「個人的な関係は一切ない」(12月2日)と否定したが、父・安倍晋太郎外務大臣(当時)の秘書官だった1984年9月に元会長とともに米ニューヨークを訪れていた渡航記録があることを、12月6日に外務省が認めた。野党側はこれを「虚偽答弁」としている。さらに11月8日の田村智子議員の質問に対し、安倍首相は公的行事なのに「個人情報」「セキュリティの問題」を連発し正当な理由なく答弁を拒否。
(作成/片岡伸行・記者)