考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

【タグ】

総理会見は虚偽じゃないか--追及!「桜」疑惑

片岡伸行|2020年1月28日3:19PM

「市民も被害者」

「桜を見る会」追及本部のヒアリングで現状報告をする「『桜を見る会』問題の真実を求める下関・長門市民の会」共同代表の豊嶋耕治さん(写真前列左端)、「桜」疑惑に火をつけた田村智子参議院議員(同中央)=1月7日、国会内。(写真撮影/片岡伸行)

豊嶋共同代表は「回答拒否」の現場には行かず、同じ日の夕、東京・永田町の国会内で行なわれた「桜を見る会」追及本部のヒアリングに出席。質問書提出から回答拒否に至るまでの概要を報告し、地元市民としての思いを述べた。

「地元としてこのままにしておくわけにはいきません。市議の1人は『前夜祭の受付には20人くらいいた』と言い、一方で参加した市民は『2、3人しか受付にはいなかった』『受付には安倍事務所の秘書が1人いた』と食い違っています。数百人を受け付けて、参加者名簿をチェックしながら領収書を渡すには2、3人の受付では無理でしょう。会として今後も調査を続けます。国会での全容解明に少しでもお役に立てれば」

別の地元市民がこう明かす。

「かつて参加した市民は7万円を払ってバスで東京に行き、そのまま前夜祭の会場に入ったと言います。ツアーだから新宿御苑の『桜を見る会』も込み(の料金)だと思っていたそうです。今回の問題発覚で、あれは税金を使った行事だったのかと初めて知ったそうです。自分が〈功績・功労のある人〉として招待されていたとは思っていなかったし、事前に説明を受けていたらお断りをしていたのにと、情けなさそうに話していました。ある意味、市民も被害者です。市民にそんな負い目を感じさせておいて、きちんと説明しないなんて、安倍さんはひどい」

これが事実なら「桜を見る会」を「後援会活動」に利用してきたことは明らかだ。筆頭秘書が「いちいち報告しない」この地元の声を、安倍首相はどう聞くのか。

(片岡伸行・記者。2020年1月17日号)

【タグ】

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版をアプリで読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

増補版 ひとめでわかる のんではいけない薬大事典

浜 六郎

発売日:2024/05/17

定価:2500円+税

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ