黒塗り「桜」文書で深まる安倍首相の「公選法違反」疑惑
片岡伸行|2020年2月10日11:54AM
【安倍総理の「行程」】
2013年4月20日開催の「桜を見る会」は第2次安倍政権になって初めての開催。前年および前々年の民主党政権時は「東日本大震災」などで開かれなかった。3年ぶりの「桜を見る会」での安倍首相の「総理行程」を真っ黒に塗りつぶした理由は……。
「総理がどう動くかは、まさにセキュリティの問題」
内閣府総務課はそう説明したが、本当にそうか。
野党側が指摘したように「他の招待者がいない開門前にやって来て、後援会員と写真撮影をする総理の『行程』が書かれているのではないか」との疑いが生じる。
開門と受付開始時間は午前8時30分だが、19年の「桜を見る会」では安倍首相と妻の昭恵氏は「午前7時48分」に新宿御苑に到着し、後援会員らと記念写真の撮影をしている。税金を使った行事で、自分の後援会だけ特別扱いすることは許されない。その優遇の「行程」が明らかになることを避けたのではないか。