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望月『東京』記者に示した『毎日』官邸キャップの“忠告”の中身
佐藤和子|2020年2月14日1:45PM
〈先週菅官房長官に抗議して以降、3回連続で指されず。なんと番記者たちが「望月が手を挙げても指させない」と内々で決めたとの情報が届いた〉(1月29日、抜粋)。官邸キャップはこのツイートを印刷した紙を望月記者に突き出し、「これって事実と違いますよね」と現われたのだった。
菅長官は昨年11月に「桜を見る会」問題が浮上して以降、『毎日』をはじめ番記者からの厳しい追及にさらされた。関係者によると、菅長官は指名権を都合よく利用し、次第に質問を制限するようになったらしい。この流れのなかで、もともと菅長官が答えたくない望月記者の指名も極端に減った。
1月は参加した14回のうちたった2回(3問)。1月22日、ついに質問の際「非常に不当な扱いを受けている」と抗議したのだ。この日以降、菅長官は番記者による夜回りなどオフレコ取材にも応じなくなり、幹事社(『朝日』)と『東京』の番記者に望月記者への対応を求める声が相次いだという。
望月記者がツイートしたのは、そんなさなかだったようだ。
望月記者を批判した『毎日』だが、希望する記者が質問できるように努力してくれるのだろうか。本誌編集部を通じて聞いてみた。
「記者が質問できるようにするのは当然のことだ。内閣記者会に加盟しているか否かにかかわらず、出席し質問ができる環境を維持すると同時に、出席したいとの新たな要望があれば、積極的に受け入れるべきだと考える」(同社広報)
ぜひ、期待したい。
(佐藤和子・ライター。2020年2月14日号)