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「桜」疑惑で下関市議が証言「ホテルと契約していない」
片岡伸行|2020年2月25日12:36PM
【全国の弁護士が決起】
「法の支配のもとで日々業務を行なっている法律家として、為政者の違法行為疑惑を前に座視するわけにはいかない。立憲主義と法の支配が回復するよう安倍首相の法的責任を追及していく」
2月13日に東京・永田町の参議院議員会館内で開かれた「『桜を見る会』を追及する法律家の会」の結成集会で、呼びかけ人を代表し泉澤章弁護士は結成の趣旨をそう述べた。1月半ばすぎから会結成が準備され、同日までに全国各地の弁護士70人が呼びかけ人に名を連ねた。当初の26人を合わせ呼びかけ人総数は100人近くに。
結成集会では、先行して「『桜を見る会』を追及する弁護士の会・宮城」を発足させた小野寺義象弁護士、1月14日に安倍首相を「背任罪」の疑いで刑事告発した学者・弁護士グループの澤藤統一郎弁護士、長野県諏訪地域を中心にした「『桜』私物化!怒り満開 市民の会」の毛利正道弁護士がそれぞれ報告に立ったが、このうち問題の首相答弁について、小野寺弁護士はこう指摘した。
「収支報告をめぐりホテルニューオータニを引っ張り込み、あげく〈契約主体は参加者〉などと政治家が後援会員に責任転嫁するなど大問題だ。この論が破綻していることは明らかだが、そのように主張し続けるなら政治資金規正法の犯罪構成要件該当性の認定にとって、〈契約主体〉の確定が重要な争点になる」
宮城や長野では稲田伸夫検事総長と松本光弘警察庁長官宛てに「徹底的捜査と刑事責任追及を求める署名」活動を展開している。
集会には黒岩宇洋衆議院議員、山井和則衆議院議員、田村智子参議院議員ら「桜」追及本部メンバーも出席。「首相の法違反が問われている。法律家の方々と手を携え、徹底的に責任を追及し、法の支配を取り戻したい」などと述べた。「法律家の会」は今後、全国で賛同人を千人単位に増やし、3月をめどに刑事告発をめざす。
今年の桜は例年より早く開花する見込みというが、列島各地の弁護士たちの「桜」疑惑への怒りは早くも“満開”になりつつある。
(片岡伸行・記者、2020年2月21日号)