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元酪農家の長谷川健一さん怒りの告発 「飯舘村では若い人が胃がんで立て続けに亡くなっている」
明石昇二郎|2020年3月5日5:46PM
小雪が舞う2月上旬の福島県飯舘村(いいたてむら)。元酪農家の長谷川健一さん(66歳)宅を訪ねた。飯舘村を訪れたのは実に3年ぶりのことだ。
「バタバタ逝っちまう」
東京電力福島第一原発事故に伴う飯舘村の避難指示が、一部の帰還困難区域を除いて解除されたのは、2017年3月のこと。同村前田地区の長谷川さんは翌18年5月に自宅に戻り、現在は妻と父の3人で暮らしている。
久しぶりに訪ねた長谷川さん宅は、見慣れた牛舎が撤去され、そこにはなにやら真新しい工場のような建築物が建っている。聞くと、畑が荒廃するのを見かねて植えた蕎麦(そば)の実を選別・製粉する機材が、その“工場”の中に納まっているのだという。