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「桜」疑惑で自民党下関市議が証言「ホテル名義の領収書もらってない」
片岡伸行|2020年3月6日12:37PM
【見つからない領収書】
首相が繰り返し力説する「宛名空欄の領収書」だが、残念ながらそのようなものは首相の地元から現在に至るまで1枚たりとも見つかっていない。
「『桜を見る会』問題の真実を求める下関・長門市民の会」の調査では、「領収書はもらっていない」「もらった記憶がない」という声があちこちから出てきたという(本誌1月17日号で詳報)。
ただ、下関市議会議員の1人はこう話す。
「『もらったと思うけど……』という人、『もらったけど、今はない』という人がいます。800人もが参加していて、1枚も出てこないのは不自然すぎます。領収書は見せるなと箝口令が敷かれているのでしょうか」
別の市議は「領収書はないのではないか」と推測し、その理由を次の実例によって説明する。
ある社会奉仕団体に加入する事業所の社長とその妻、会社の女性事務員の3人が昨年の前夜祭に参加した。ホテルニューオータニに着くと、事務員が社長から3人分の会費1万5000円を受け取り、受付でそれを支払い、会場の「鶴の間」に入ったという。
「その事務員に聞くと、『領収書はもらった』と言いますが、『今はない』という。おかしいでしょ。社長と妻の2人ならポケットマネーで支払ったと言えるけど、事務員も一緒なのだから会社の経費に計上しているはず。領収書がなければ、今の時期、確定申告ができませんよ。実際のところ領収書はもらっていないのに『もらったけど、今はない』と説明するようにと、どこかから指示されているのではないでしょうか」
本当に「ホテル名義の領収書」があるなら、「見せるな」との指示を出す必要はない。前述の事業所のように確定申告で使うはずの人もいるだろうから、1枚も出てこないというのはやはり異常だ。となると、「領収書は最初から存在しない」か「存在していても公にできない理由がある」かのどちらかだろう。
では、実際に前夜祭に参加した下関市議の証言を紹介しよう。