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「武器見本市」が来年開催を早々告知 
「ママの会」は「会場貸すな」で対抗

植松青児|2020年4月2日12:16PM

昨年の「DSEI Japan」。欧州軍需大手MBDAの新型ミサイル展示も。(提供/杉原浩司)

千葉県千葉市の幕張メッセでは2017年以降に計3回、武器の見本市が開催されてきた。昨年11月に行なわれた「DSEIJapan2019」(以下DSEI)ではミサイルや銃弾など人を殺傷する武器の展示があり、戦争犯罪に加担している軍需企業が出展した。

そのDSEIは、次回の開催が「21年5月19日から幕張メッセ」だと既に予告した。しかし会場となる予定の幕張メッセでは予約本契約が今年5月18日以前にはできないため、現在はまだ仮押さえの段階にすぎない。にもかかわらず1年以上も先の開催を先走り的に告知したことになる。

これについて昨年から武器見本市反対の行動を展開してきた「安保関連法に反対するママの会@ちば」は、国際展示場所有者の千葉県に対して「DSEIに幕張メッセを貸すな」というキャンペーンを開始した。同会のムラタマユコさんは次のように述べる。

「昨年のDSEIで配布された公式ガイドブックには『近年の日本国憲法の一部改正に伴い、軍備拡大、自衛隊の海外派兵、日本の防衛産業のより積極的な海外展開が可能になった』と書かれていました。日本国憲法は今も一部改正などされていないのに、こんなことを平気で公式パンフに載せる団体なのです。会場貸し出しが正式決定される前に、千葉県にはきちんと判断してほしい」。

本契約後にDSEIへの貸し出しをやめた場合は、キャンセルの違約金の問題が生じる。千葉県にとっても今こそ「武器見本市に県営の施設を貸すか否か」を冷静に判断する好機のはずだ。「ママの会」は、そのことも視野に入れてのキャンペーンを呼びかけている。5月14日には千葉県庁前でのアピール行動も予定。詳細は「ママの会」のツイッターアカウント(URL https://twitter.com/Mo_NoWar_Chiba)を参照。

(植松青児・編集部、2020年3月13日号)

 

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