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新型コロナ口実、地元紙に自粛要請した
中村愛媛県知事のフェイク度
2020年5月7日11:24AM
新型コロナウイルスを対象に含めた「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」(コロナ新法)による緊急事態宣言が現実味を帯びるなか=編注・4月7日発出=、取材・報道の自由が制限される危険性を先取りする動きが出てきた。中村時広愛媛県知事が3月27日、同県のPR戦略「まじめえひめ」を検証する『愛媛新聞』の連載(3回)を念頭に「(掲載の)タイミングも考えていただきたい」と発言したのだ。
中村知事は、県内4例目の新型コロナウイルス感染者確認を説明する臨時記者会見に続いて発言。「いろんな意見があって構わない」と前置きしながらも、「県としてもコロナ対策、県民の命を守るということに集中的に取り組んでいるさなかでありまして、今このタイミングで出ると、当然、政治活動をされている方々は、それを盾にいろいろな問い合わせ等が県の方にきますので、その対応をしなければならない」と主張した。
彼氏がいないのは「まじめ」だからか
「まじめえひめ」は2019年4月から愛媛県が展開(予算約9782万円)。動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開したドラマ風コンセプト動画「愛媛県まじめ会議」(4分45秒)では、(1)介護看護をしている時間、(2)彼氏がいない独身女性の多さなどが全国1位であると男性が説明し、「愛媛の女性は、私は良いのでお先にどうぞと、他の女性に譲ることもしばしば。そんなおしとやかでまじめな県民性がこのデータから読み取れるんじゃないでしょうか」と発言。女性が「確かに私もそっちのタイプかも」と応える場面がある。
この動画が家族による介護や看護を美徳としていることや、根拠を確かめにくい独身ネタを使ったハラスメントになっていることに批判があがっている。
県はコンセプト動画の配信を3月末で終了するが、プロジェクトには20 年度も約9296万円の予算を計上している。