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新型コロナ、初動における安倍政権の致命的なミス
市来伴子|2020年5月24日11:40AM
後手後手にまわる国の対応に苛立ちを覚える自治体は独自策を打ち出している。杉並区は一般外来と動線を分けた「(仮)発熱外来センター」を各病院に設置するなどの補正予算案を組んだ。特筆すべきは、病院の逸失利益の補填策だ。4月〜6月における過去3年分の患者数などを換算し、その差額相当分を区が助成する。
本来は国や都が責任を負うべきだが、医療現場がもたないと判断した。杉並区長は会見で「献身的に挑むほど、医療従事者に重い負担があり、病院経営が困難になるのはおかしい」と訴えるが、国のコロナ対策関連費には医療機関への補填等は計上されていない。コロナ診療の診療報酬引き上げにも軽症者は含まれない。「要請するが、補償しない」との姿勢がここにも現れる。
国会で幾度も医療崩壊を防ぐための議論があったにも拘らず、なぜここまで対策が進まないのか。