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検察庁法改正案、抗議ツイート約700万
官邸の人事支配に危機感
岩本太郎|2020年5月25日5:20PM
コロナ禍での緊急事態宣言下、恒例のメーデーのデモのにぎわいすら街中からほぼ消えてしまった2020年の5月連休。ところがそれが明けた途端「ツイッターデモ」がウェブ上で、しかも国内ではおそらく過去最大級ではないかといった規模で持ち上がることになった。国会で5月8日に実質審議が始まった、検察幹部の役職定年を内閣の権限で延長できることを含む検察庁法改正案に対し、SNSのツイッター上に「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを添えた投稿(ツイート)が続出。5月10日の朝にはトレンド入り、11日夜までにはリツイートを含めての総数も680万件を超えた(「朝日新聞デジタル」11日20時40分)という。
このハッシュタグ付きの投稿は同法改正案の国会審議が始まった8日夜に初めて行なわれたが、拡大したのは翌9日以降で、同日20時32分には社民党党首の福島みずほ参議院議員が「ツイッターデモにぜひ参加してください」と投稿。日付が変わった10日午前1時3分には俳優の小泉今日子さんも自身が代表を務める会社のアカウントで短くツイート。これに触発されたか、秋元才加さん(俳優)、須藤元気さん(政治家・格闘家)、井浦新さん(俳優)、江口寿史さん(漫画家)など、各界の著名人もそれ以降に前記ハッシュタグ付き投稿を次々と行ない、1人で万単位のリツイートを得た例も。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんの投稿には、安倍晋三首相支持の姿勢で知られる政治評論家の加藤清隆さんが「歌手やってて、知らないかも知れないけど」とたしなめ、それにきゃりーさんが「相当失礼ですよ」とやり返してさらに話題になった。また、4月9日にコロナ問題関連でツイッターに「責めるな。じぶんのことをしろ。」と投稿して「安倍政権擁護か」と批判されたコピーライターの糸井重里さん、報道関係でも『週刊文春』が公式アカウントで投稿。後者は定年延長問題の当事者・黒川弘務東京高検検事長を直撃取材した同誌2月13日号掲載記事を再公開するという力の入れようだ。