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ポスト安倍に浮上する石破茂氏と小池百合子氏
佐藤甲一|2020年5月26日9:17AM
閣議決定した予算案を反古にして作り直すのは、政権にとってアウトだ。自らの政策の誤りを認めたのも同然だからだ。本来なら退陣必至だろう。
一方、一律給付を最後まで反対し国民の空気を読み違えた麻生太郎財務相、収入の半減世帯に対する給付額の20万円から30万円への増額を主導することで面目を保ったかに見えた自民党の岸田文雄政調会長、ふたりの威信は地に落ちたも同然である。安倍首相を支えた麻生氏、禅譲によって次を目論んだ岸田氏、ともに永田町の権力図からは消えたといえよう。
一方、一日違いで公明党に先んじて所得制限付きながら「10万円給付」を唱えた二階氏は、結果として安倍首相を権力の座から引きずりおろす先導役になった。首の皮一枚で残ったわけだ。
では権力の次の重心はどこに移るのか。権力の表舞台に立つ可能性のあるのは、党内でいえば安倍政権と距離を起き続けている石破茂元幹事長、コロナ問題に絡んで強いリーダーシップを誇示する小池百合子東京都知事といえまいか。