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ポスト安倍に浮上する石破茂氏と小池百合子氏
佐藤甲一|2020年5月26日9:17AM
安倍首相の「一強政治」で干された石破氏、前回の衆議院選挙では「排除の論理」で転落した小池氏、死にかかっていた二人の復活である。だが、石破氏は党内非主流、小池氏は都知事であり国政にはかかわっていない。権力の中心に座るためには媒介役が必要になる。つまりは、次の主役を永田町と結びつける「裏方」が権力の重心になる。
国民世論を後ろ盾にする石破氏を次の総裁として担ぐのは「機を見るに敏」の二階氏か。一方の小池知事は旧知の二階氏と都政与党の公明党を頼りにするだろう。
もうひとり、新型コロナ対策では「蚊帳の外」を決め込んだ菅義偉官房長官だが、評価があがる吉村洋文大阪府知事という新たなスターを得て、いまや一部の調査では、立憲民主党も上回る支持率を確保する日本維新の会との深い関係をどう生かすか。新型コロナ問題の収束が見えたとき、永田町の権力図は大きく変わるだろう。
(佐藤甲一・ジャーナリスト。2020年5月1・8日合併号)