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新型コロナ渦に必要な経済対策はこれだ
鷲尾香一|2020年5月31日11:32AM
大恐慌以降では最大の経済危機が訪れる
外出を“自粛”させる方法で拡大を防止すれば、それだけ集団免疫ができ上がるまでの時間が長くなる。長期間の外出自粛は経済を大きく弱めることになる。
IMF(国際通貨基金)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事が「大恐慌以来の経済悪化」と表現するほど、新型コロナが経済に与える打撃は大きなものだ。
内閣府の「消費動向調査」によると、4月の消費者態度指数は21・6にまで下落した。これは調査開始以降の最低値であるリーマンショック後の09年1月の27・5を下回る過去最低水準だ。
新型コロナの影響は観光業から現れ、緊急事態宣言による外出自粛を受け、飲食サービス業を直撃した。宿泊・飲食サービス業は非正規雇用比率が76・5%と極めて高い。その上、中小企業が多く、雇用を守る体力がない。すでに、飲食店を中心に多くの休廃業が出ており、中小企業を中心に企業倒産も100件を超えている。
さらに、新型コロナは非正規雇用やフリーランスという安倍政権が進める「働き方の多様化」による格差を浮き彫りにした。
多くの非正規雇用や派遣社員は、「雇い止め」や「派遣切り」を受け、その数は日々増加している。
3月の有効求人倍率は3カ月連続で低下し、前月比0・06ポイントと大幅に低下、1・39倍となった。これは約3年ぶりの低水準だ。
失業率も上昇に転じ、3月の失業率は前月比0・1%上昇して2・5%に、完全失業者数も同6万人増加し、2カ月連続の増加となっている。就業者数は11万人も減少した。
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