【タグ】COVID-19|和泉洋人|安倍晋三|新型コロナ|海兵隊|菅義偉|軟弱地盤|辺野古
辺野古新基地建設止め、新型コロナ対策を
阿部岳|2020年6月17日10:06AM
コロナの厄災の中、人々がネットで声を上げ、政治を動かすことが目立って増えた。自民党が一時検討した「和牛商品券」が怒りを買い、ごく一部への30万円給付に変わり、最後は全員一律10万円の給付になった。
政権が、意に沿う検察幹部だけをポストにとどめられるようにする検察庁法改正案は、やや込み入った中身にもかかわらず、反対ツイートが前代未聞の数百万規模で広がった。火がついた世論は当初たかをくくっていた政権を追い込み、最後は今国会での成立を断念させた。
沖縄では基地問題は政治ではなく命の問題だ。だから、ずっと声を上げざるを得なかった。今、コロナ時代の日本で暮らすすべての市民が同じように命に関わる問題に直面している。本気で怒れば政府の無策、無法を正せることも分かった。この成功体験は、今後に生きるだろう。
辺野古新基地ほどの天下の愚策が止められないはずがない。希望は、確かにある。
(阿部岳・『沖縄タイムス』記者。2020年5月22日号)